阿波しじら織

阿波しじら織「シボ」という凸凹(でこぼこ)のある縮みが独特の、肌触りがよく、清涼感ある綿織物のしじら織は、安政3年に徳島安宅村の織女、海部ハナによって考案されました。戸外に干していたシャガ縞がにわか雨に濡れて縮んだことからヒントを得たと言われています。
明治2年(1869年)には太物商(木綿商)の安部重兵衛により正式に「阿波しじら織」と名付けられました。
阿波しじら織は、平織部と引揃部の組合せ組織で、平織部は経糸6本を各々1本通しとし、引揃部は経糸6本を3本ずつ2条に引き揃えて製織するため、糸の張力差により変化に富んだ「シボ」が生じます。このシボによって、生地が肌に触れる面積が少なく、風通しの良い、涼しく快適な着心地を生み出します。
昭和53年(1978年)には、阿波藍を使った「阿波正藍しじら織」が国の伝統的工芸品に指定されました。主に着物や甚平等の和装の生地として販売されていた阿波しじら織ですが、和服の需要減少と共に生産量も減少しました。
現在では、シャツやブラウス、ワンピース等洋服用の生地としても使われたり、ストールや帽子、ネクタイ、バッグ等のファッション小物や、暖簾、コースター、テーブルセンター等のインテリアにも使われたり、様々な用途へと広がりを見せています。
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